重症化を防ぐ|心の叫びが聞こえたらうつ治療を!|知識と医療の経験をもった専門医

サイトメニュー

重症化を防ぐ

男性

成功体験を重ねる

自己判断でうつだと決め付けてしまうのは危険ですが、重症のうつになる前に受診できるように、そのチェックポイントを知っておくことは大切です。たとえば、お酒が好きな人の場合、1日の締めくくりの一杯がとても幸福な時間に感じられているうちは健康です。しかし、気がつくとその幸福感はどこにいってしまったのかというように、眠れないので意地になってお酒を飲むようになったり、美味しいと感じられないのに習慣としてついついお酒に手を出していたりするようなら、自分はどこかおかしいのかもしれないと考える必要があります。あるいは休日はいつもどこかに出かけていた人が、身体がつらくて寝ていることが増えたり、人とかかわることに疲れを感じたりするという症状があれば、軽症のうつである可能性は高いです。その時、無理に何かをしようとするとストレスになってしまい、悪化させてしまいます。考えるのが楽しいうちはいいですが、企画するだけでも疲れてしまうのなら、うつの可能性が高く治療を開始するために受診が必要です。そして、発症するとリラックスするには、アロマがいいとわかっていても、それを購入したり準備したりするのがしんどいと感じるようになります。この時期はあれこれしなければと考えるよりも、しなければならないと感じていることを全て放棄することが大切になります。しかし、それだけでは根本的な解決にならないため、医師とともに治療をすることが重要です。うつ病と診断され、休職中の人が回復過程で少し症状が安定してくると、得意だったものや好きだったものに熱中することがあります。たとえば、午前中は不調を訴えて起きてこないものの、午後になるとパソコンをさわりはじめて、ネットゲームに集中しているという光景を家族が目にすることも多いです。また、うつ病には不眠がつきものなので、夜中や朝方までその光景が続くこともあります。家族としては活動的になっていることが喜ばしくもありますが、休職していることで配偶者や子どもが経済的に追い込まれていると、納得がいかないという気持ちを抱き始めることもあります。うつ病というのは、もっとも状態の悪い時期が発症初期の頃におとずれ、個人差はあるものの数週間から数ヶ月続き、その後徐々に状態が上向いていくことが多いです。しかし、良くなったり、悪くなったりを繰り返すことがほとんどです。その治療課程で、負担の大きい職場での仕事よりも気楽に自宅内で取り組める趣味や遊びにまず意欲を示すことは、自然な流れになります。ただし、こうした行動は周囲が困惑することが多いです。もし無理に職場復帰することを迫ったり、批判するような態度を見せたりすると症状がぶりかえすこともあるので注意が必要です。これも回復の一過程ととらえることが大事になります。成功体験を積み重ねることこそが、うつ病の回復期の治療では重要です。

Copyright© 2018 心の叫びが聞こえたらうつ治療を!|知識と医療の経験をもった専門医 All Rights Reserved.